2017.02/15(Wed)

「なにもそんな…」わたしがにくったらしい訳(笑) 

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さてさて、日付変わって本日15日・水曜日はレッスン休講日。
朝もゆっくりできるのでもう一つ記事を書いてみます。

ちょいと苦めのバレンタインデーの思い出。
宵っ張りのみなさんのお酒のアテにでもなれば幸いです。

もうずっと前のこと、わたしが大学を出て会社つとめを始めて数年という頃のお話です。

当時の職場は女性はわたし一人、先輩一人、上司一人いずれも男性の小所帯。
バレンタインデーの日には彼らお二人と業務上関係のある他の課の男性社員2人に
チョコレートをプレゼントしました。

記憶はあいまいですが、確か朝一番に彼らをたずねて
いつもありがとう、とチョコレートを渡し 自分の持ち場へ行き仕事につきました。

夕方ごろ、ゆきこさん、と呼ばれてふと部屋の入り口をみると
今朝チョコレートを渡したMさんが立っていました。
いまでも、レジメンタイとエンジ色のVネックのセーター、
チノクロスのスラックスにビブラムソールの靴を合わせたMさんの立ち姿を思い出します。

はいお疲れ様です といいながら近づくと なんだか怖い顔をされているのに気づいたので
無理に笑って なあに、どうしたの と尋ねました。

するとMさんは 強張った表情を崩さずに仰いました。
「ゆきこさん、あのチョコレートはどういう意味ですか」

わたしはなんだかとても悪いことをしてしまったと思って
“いえ、あの、バレンタインデーなので”
と短く答えました。それが一番いいと思って。

Mさんは少しびっくりしたような顔で
「バレンタインデーなのでくれたんですか」

わたし
“はい、バレンタインデーですから”

「バレンタインデーだから、ですね」
怖い顔のまま、それでも少し違う表情になりながら仰るMさんと
どう答えてよいかわからず はあ、 というだけのわたし。

結局、黙って自分の課に戻っていかれたMさんの背中を見送って
わたしも持ち場にもどりました。

そして、退社時間直前にまたもや ゆっこちゃん、と呼ぶ声。
部屋に入ってこられたのはMさんの上司、Aさんでした。
Aさんは当時まだ若かったMさんの教育係でもあり、
他の課のわたしのこともよく気を使って下さる面倒見の良い方で
とても尊敬していた方です。

わあAさん、お疲れ様です と言って近づくと
いつもの笑顔で「ゆっこちゃん、がんばってる?ちょっといい」と
外に連れ出されました。

そして
「あのさ、今日うちのMにチョコレートくれてやったでしょう。ありがとうね
 同じ課の女たち、全然ああいうこと(バレンタインデー)しなくてさ
 あいつ、すっごく喜んでんだよね」
“いえ、あの”
「でさ、ちゃんと聞かせてほしいんだけどさ、
あのチョコレートは何? ゆっこちゃんMが好きなの?告白したいの?」
いつの間にかAさんの笑顔は薄くなり、ちょっと困った顔になっていました。

わたしは数時間前のMさんの怖い顔を思い出し、ますます悪い事をしてしまったように感じて
何も言えなくなりました。
“はあ、あの、バレンタインデーだから、です”
と言うしかありません。

Aさんはますます困ったような顔になって、だけどはっきりした声で仰いました。
「それが理由、なんだね」
“はあ、ええと、はい”
「わかった。ありがとうね」
いつも笑顔の優しいAさんが、いつになく冷たく去って行かれたのが辛かったのを覚えています。

しかし、次の日にはその一連の出来事をすっかり忘れてしまいました。



そこからが始まりだったのです。

それから数日して、MさんとAさんの上司のB主任から声をかけられました。
ハンサムで仕事もよくお出来になり、人当たりもよかったけど、あまり好きでなかった方。
「よう、ゆっこ。お前さ、Mのことおもちゃにしたんだってな」
“は?”
「噂になってるよ。おめー、ひでーオンナだな。あいつの純情を踏みにじったんだろ」
“!!!”
びっくりして声も出ませんでした。なんぢゃそりゃ!

そして同時にスタートした、Mさんの在籍する課の女子社員による…色々なこと…
挨拶しても無視されたり、仕事を頼んでも受け付けてもらえなかったり。
また、ありもしない男性関係の噂を流され、それに乗っかっていい目をみようとする輩が現れて
チョコレートひとつに十分な説明をしなかったことでエライ目に遭ってしまいました。

じつは
あれからMさんは同期の女子社員C子さんに、ゆきこさんにチョコもらったけど義理でがっかりしたと話したそうです。 
すごく恋しているわけではないけど、一度お付き合いしてみたかったとか そんな感じで。

C子さんが女子的ランチタイムに軽くその話をしたところ
一部の先輩たちの怒りが爆発したのだとか。
「あの女ついに私達の可愛いMくんにまで手を出したのね!」

…当時のわたしは女性より男性と飲みに行くことが多かったり、よくお誘いいただいたり
社内の女性の人気者だったDさん(そう思わなかった)と親しいように見えたり
大阪からやってきて何を好き勝手やってるのよ、とかなり反感を買っていたらしいのです。

もちろん、わたしにも男友達の皆さんにも全く色気は無かったのですがそんなものは通りません。
流された噂と悪いイメージを払拭するほどの力も無く、辛い日々が続きました。

しかし、今でもあれは全部自分が悪いとわたしは思っています。
チョコレートをプレゼントする前に、他の課の女性達はどうするのか訊いておくべきで
彼女らが何もプレゼントしないなら、わたしも足並みを揃えるべきだったのです。
女性は横の繋がりをとても大切にする生き物。それを舐めていたのは失敗でした。

そして、男性の気持ちをきちんと考えていなかったこと

やっぱり一番反省すべき点はそこ。それに尽きると思います。



……あれからずいぶん月日が経って、わたしもちょっとは成長しました。

2月に入ってから 各所に差し入れや楽屋見舞いのお菓子をお持ちすると、殿方の中には
「あ、これバレンタインデーのプレゼント?」とお訊きになる方がおいでですが

現在のわたしは
“いいえ、ちがいます。差し入れ。バレンタインデーギフトではないです”
ときっちりと言い切ります。

いくら笑顔でお伝えしても、なんともにくったらしいことで(笑)
なにもそんな言い方をしなくってもと心の中でちょっと苦笑い。
でも、もうあんなことは困るので曖昧な言い回しは避けることにしました。

ですから。
もし「あ、これバレンタインデーのプレゼント?」とお訊きになったとして
わたしが否定もせず、何も言わなかったり、うなずいたりしたら
それは本命チョコレートです。
本気のバレンタインデーの告白だと思ってください☆

もしそんな目にあったら(笑)
きゃんと叫んで菓子箱を捨てて逃げるか
思いを受けとめてちゃんとお返事くださるか、どちらかなさってね。 うふふ。



…それにしても。
長くなってしまって申し訳ありませんでした。
以上が最近のわたしが常にも増して(笑)にくったらしいコメントとともに
みなさまへお菓子を差し上げていた理由です。
お心当たりのある方はどうぞご理解のうえ、未熟者ゆえの無礼をお許しくださいまし。

今後ともよろしくお願いいたします。


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